特別企画
追悼 向井豊昭 1933〜2008

このページは2009年文学フリマにおいて頒布された「幻視社第四号」掲載の向井豊昭特集部分をその当時のまま再録したものです。


●はじめに

小説家向井豊昭氏は1995年早稲田文学新人賞でデビューしてからのわずか13年ほどの活動期間で、昨年惜しくも亡くなられました。一般流通での単行本もわずか三冊となり、多数の単行本未収録作品と未発表原稿が残されたままになっています。そんなおり、生前交流のあった同人岡和田晃の尽力によって、遺族の方から未発表原稿の掲載の許可を頂くことができ、ここに追悼特集を組むことができました。

 このような同人誌に許可をくださった遺族の向井恵子さま、向井流さま、ならびに原稿を保管してくださっていた市川真人さま、「早稲田文学」編集部さまに、ここに感謝致します。

 向井豊昭は文業に比して未だあまりに注目度が低い状態です。言葉に対する鋭い感覚と方法的意識を武器に権威と権力を見返す反骨のこの作家について、この特集がささやかな再評価の助けになれれば幸いです。

 東條 慎生

●目次

    未発表小説  
パパはゴミだった。 ……………16118文字

40代バンバンザイアットホームカウンセリング
  コーポレーション(1)
  ……………

六花   ……………

  論考・エッセイ  
見えないものこそ、見つめなければならないのだ
――向井豊昭メモ
  東條 慎生

「わたしは誰の命令も受けてはいない。         
わたしを貫く、歴史の声に突き動かされているだけ」
――向井豊昭論序説
  岡和田 晃

向井豊昭氏からの書簡について  岡和田 晃

付・向井豊昭著作リスト

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