| 白地社、1995年7月刊 | |
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本書には初出一覧が存在しない為、著作目録、他エッセイ集と照らし合わせて一覧を作成した。必ずしも初出現物を確認していない場合もある。 | |
| プロローグ | |
| 小説は何処から来たか? |
「小説は何処から来たか?」、「群像」1993.1 |
| 幻想喜劇派の系譜 | |
| 〈未来〉としての〈過去〉 | |
| 第一章 日本近代小説の夢と現実 二葉亭四迷 | |
| 分裂した知識人 | 「二葉亭四迷の栄光と悲惨」、『日本の古典7 武蔵野 平凡』学研、1982.5(『復習の時代』、『文学が変るとき』に改題所収) |
| ロシア近代との比較 |
「真面目な雑談と質問」、「ロシア手帖」二十二号、1986.6.20(『文学が変るとき』に改題所収) |
| 自己喜劇化の方法 | |
| 『浮雲』と『あひびき』 | |
| 第二章 喜劇としての近代 日本文学とロシア文学 | |
| 「笑い地獄」 | 「いち」七号、1976.7(『夜更けの散歩』所収) |
| 素材と文体 | 「ゴーゴリの墓碑銘」、「窓」17号、1976.6の前半部分(『夜更けの散歩』所収) |
| 『雨月物語』と『外套』 | 同上 |
| ペテルブルグの『鼻』 | 「ゴーゴリの「鼻」、「毎日新聞夕刊」1992.2.3(『小説の快楽』所収) |
| 幽霊の出ない『外套』 |
「朝日新聞夕刊」1992.7.24 |
| 「他者」との関係 | 「ゴーゴリの墓碑銘」、「窓」17号、1976.6の後半部分(『夜更けの散歩』所収) |
| 百年目の『浮雲』 | 筑摩書房『二葉亭四迷全集』月報、1986.4(『もう一つの目』所収) |
| 連続と断絶 | 「文学」1982.6 |
| 第三章 二十世紀小説としての新しさ 夏目漱石 | |
| 小説家宣言 |
ほるぷ版『日本の文学30
明暗下』解説、1985.8(『文学が変るとき』所収) |
| 『明暗』の構造 | |
| 『明暗』最終回の問題 | |
| 第四章 方法としてのテキスト 芥川龍之介 | |
| 代用食 野球 芥川 |
小学館『群像日本の作家
芥川龍之介』1991.4 |
| 模倣と批評 | |
| 芥川龍之介という方法 | |
| 第五章 「生理学」の方法 永井荷風 | |
| 超個人主義と戯作者宣言 |
小学館『昭和文学全集第一巻』解説、1987.5(『文学が変るとき』所収) |
| ”復興銀座”を描く都市小説 | |
| ”新時代”への文明批評 | |
| 「小説の小説」という形式 | |
| 「わたくし」という仮面 | |
| 第六章 「都市小説」の構造 宇野浩二と永井荷風 | |
| フィクションのフィクション | 「都市小説あるいはフィクションのフィクション」、「読売新聞」1987.2.6(『文学が変るとき』所収) |
| 「読んで書いた」作家 |
「幾つかのポイント――宇野浩二と永井荷風」、「日本近代文学」40集、1989.5 |
| 東京とペテルブルグ | |
| 「偶然」と「突然」の関係 | |
| 混血=分裂の系譜 | |
| アパートの問題 | |
| 二重性と普遍性 | |
| 『濹東綺譚』の映画化について | 「出版ダイジェスト」1992.9.30 |
| 第七章 夢のプログラム 宇野浩二と牧野信一 | |
| 伝説とエピソード |
「模倣と新奇――宇野浩二」、「早稲田文学」1985.8(『文学が変るとき』所収) |
| 模倣と新奇 | |
| 笑いの虫の系譜 | |
| マジメな茶番 | |
| 近松秋江を読む | 「東京新聞夕刊」1992.8.29 |
| 牧野信一の一篇 | 「別冊文藝 ブック・ガイド’89」1988.10 |
| アンケート |
「海燕」1982.9月号(『文学が変るとき』所収) |
| 百年遍歴の夢 | |
| 第八章 自意識の喜劇 横光利一 | |
| 『機械』の方法 |
「『機械』の方法」、「文藝」1981.10(『復習の時代』『文学が変るとき』所収) |
| 自意識の悲鳴 | |
| 二十世紀文学の迷路 |
「《方法》としての横光利一」、「朝日ジャーナル」1981.11.27(『復習の時代』『文学が変るとき』所収) |
| 方法としての横光利一 | |
| 二十世紀小説としての横光文学 | 「波」1991.3 |
| 第九章 反復と引用のエクリチュール 太宰治 | |
| 喜劇が通じない悲劇 |
「『斜陽』再読」、「国文学」1976.5(『夜更けの散歩』所収) |
| "おとなしい小説” | |
| 『駈込み訴え』の謎 | 「文學界」1992.8 |
| アミダ太平記 | 「読売新聞夕刊」1988.10.22 |
| 四年がかりの連作 | 「本」1989.4(『小説の快楽』所収) |
| 遍歴と反復 | 「季刊出版月報」1992.11.1 |
| 第十章 超ジャンルと楕円T 花田清輝 | |
| 花田式パロディー | 「すばる」1981.4(『復習の時代』所収) |
| 『室町小説集』 |
「潮」1973.9(『復習の時代』所収) |
| 新しい喜劇空間の発見 | |
| 対立と統一 | 「潮」1974.9(『復習の時代』所収) |
| 円と楕円 |
「新潮」1985.1(『文学が変るとき』所収) |
| 文学が変わるとき | |
| 第十一章 超ジャンルと楕円U 武田泰淳 | |
| 『司馬遷』と失業の思い出 | 「マダム」1982.6「『史記』を書いた男」(『復習の時代』所収 『円と楕円の世界』の同名文とは別のもの) |
| 楕円ショック | 「西日本新聞夕刊」1987.4.15(『もう一つの目』所収) |
| 形見の椅子 | 「西日本新聞夕刊」1987.4.16(『もう一つの目』所収) |
| 『目まいのする散歩』 | 中公文庫『目まいのする散歩』「解説」、1978.5(最後の一段落が削除。『針の穴から』版が全部を収録) |
| 文庫ベスト3 | 「毎日新聞」1993.10.18 |
| 第十二章 文体的思考 鮎川信夫 | |
| 言語のテクスチュアー |
中央公論社『現代の詩人2 鮎川信夫』1984.3より(『おもちゃの知・知・知』所収) |
| ベーブ・ルース・ショック | |
| 第一次「荒地」 | |
| 幻想とメマイの迷路=新宿 | |
| 対位法 | |
| 偶然哲学 | |
| 第十三章 フィクションの変奏 丸谷才一 | |
| 「古典主義」無視への批判 |
小学館『昭和文学全集23巻』1987.8、丸谷才一解説 |
| 『新古今』と『ユリシーズ』 | |
| 重層をなす時間と意識 | |
| 「死のテーマ」の変奏 | |
| 二十世紀文学の正統 | |
| 第十四章 「戦中少年」の体験と方法 古井由吉 | |
| 一九七〇年 |
「『槿』を読む」、文芸図書館レ・ロマン」1983年冬号(『おもちゃの知・知・知』所収) |
| 「太い溜息」 | |
| 「内向の世代」の難解さ | |
| 『楽天記』の夢の息子 | 「季刊出版月報」七号、1992.8 |
| 第十五章・第十六章 ジャンルと形式の起源 | |
| 世界小説年表 | |